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広西の鳥インフルエンザについて領事館からお知らせ
広西壮族自治区における高病原性鳥インフルエンザの人への感染の発生
2005年12月7日
在広州総領事館


1.12月6日22時、中国衛生部は、当館管轄内の広西壮族自治区内において高病原性鳥インフルエンザにより1人が感染したことを発表しましたので、お知らせします。



なお、感染地は広西壮族自治区資源県両水郷煙竹坪村白洋坪屯であり、同自治区北部、湖南省との境に位置する農村です。
  また、中国国内での鳥インフルエンザの人への感染例は以下3例に次ぎ、今回で4例目です。人から人への感染は確認されていません。
(1)11月16日発表、湖南省湘潭県1例、安徽省安慶市1例、うち安徽省の事例は死亡
(2)11月23日発表、安徽省休寧県1例、死亡


【高病原性鳥インフルエンザ感染判断に至る経緯】(中国衛生部発表)
(1)患者唐××、女性、10才、資源県両水郷煙竹坪村白洋坪屯出身、煙竹小学校4年生。
(2)患者は11月23日から身体の不調を感じ、発熱。24日から25日に咳が出て、全身が不調となる。この間付近の村の医者に、風邪の疑いと診断されるが、治療しても病状が好転しないため、27日午後車田苗族郷中心衛生院に通院。呼吸が急速であり、重症の肺炎の可能性ありと診断されたため、資源県人民病院に移送された。当初重症の小児肺炎と診断されたが、治療しても病状が好転しないため、28日午後同県の伝染病院に移送され、隔離治療が行われた。
(3)同伝染病院では専門家の診断、患者の病状、検査結果等により、鳥インフルエンザ感染の可能性があり、医学検査の必要ありと診断された。
(4)中国疾病防疫コントロールセンターは患者の標本を検査し、H5N1型鳥インフルエンザウィルスの陽性反応を確認し、中国衛生部は高病原性鳥インフルエンザの感染と判断した。


2.広西壮族自治区外事弁公室に確認した同区人民政府の対応等を併せお知らせします。
(1)同区党委書記及び人民政府主席は、現地政府及び関連部門に対し、本件を極めて重視し、患者の救済治療に全力を尽くすとともに、速やかに原因を究明すること、いかなる原因であっても、各種流行性疾病をコントロールし、人民の身体の健康及び生命の安全を確保することを指示。
(2)衛生庁は、専門家グループを現地に派遣し、感染調査及び患者の救済治療を指導・援助。
(3)衛生部門は、衛生防疫人員を患者の居住地に組織し、物品への消毒措置を実施。また、患者と密接に接触した全ての人を登記し、厳密な医学検査を実施したが、現在のところ異常な情況は発生していない。
(4)水産畜牧局は専門家グループを現地に派遣し、中国農業部の専門家グループと共同で、患者の居住地において鳥インフルエンザの発生の有無を調査。
(5)動物防疫監督検験機構及び中国農業部診断センターの流行病調査によると、現在のところ現地の家禽類にはH5N1型鳥インフルエンザは発生しておらず、周辺の家禽類にも異常は発生していない。
(6)衛生部門によると、高病原性鳥インフルエンザ感染者の感染源は不明であり、徹底調査中である。


3.日常生活上のご注意、インフルエンザ予防接種等については、以下をご参照下さい。
(1)日常生活上のご注意
中国に滞在・旅行される方におかれては、日常生活上次のようなご注意をお願いします。
(イ)石けんでの手洗い、うがいなど通常の感染症予防対策を励行すること。
(ロ)生きた鳥に近寄らない、できるだけ飼育しない、死んでいる野鳥などに触れないこと。
(ハ)ウィルスは加熱(70度で5分間)により死滅しますが、冷凍では死滅しないので調理時は十分な加熱をし、卵や調理道具は十分洗浄すること。(ニ)できるだけ発生地域への旅行は控え、旅行する場合は特に外務省海外安全ホームページ、感染症情報等を確認すること。


(2)予防接種
鳥インフルエンザウィルスは、例年流行するインフルエンザウィルスとは違います。しかし、初期症状(高熱、全身の痛み、咳)が似ているので、発熱時に混乱が予想されます。鳥インフルエンザ感染予防にはなりませんが、インフルエンザ感染予防及び混乱を避けるため、12月上旬頃までのインフルエンザ予防接種に意義があるとされています(6ヶ月未満の乳児を除く)。接種の効果は、2週間後から5ヶ月とされていますので、接種する場合はお早めに。
広州市内では、費用は概ね100元〜600元前後のようです(一部外資系クリニックでは高価なようです。)。


(3)中国の病院での診療
広東省及び広州市疾病防疫コントロールセンターによれば、市及び区レベル以上の病院であれば、上記(2)の初期症状(高熱、全身の痛み、咳)の診療は可能ですが、広州市内で医療レベルの高い病院は以下の2病院とのことです。
(イ)広東省人民病院(電話:8382−7812、住所:広州市中山二路106号)
(ロ)広東省呼吸病研究所
(広州医学院第一付属病院内、電話:8333−7750、住所:広州市沿江西路151号)


(4)鳥インフルエンザ(高病原性鳥インフルエンザ)とは
人のインフルエンザとは別の鳥類のインフルエンザによる感染症のうち、感染した鳥の致死率の高い感染症です。鶏、鴨、七面鳥、うずら等が感染し、神経症状、呼吸器症状、消化器症状を呈します。
鳥から人に感染した鳥インフルエンザの症状としては、これまでの事例では、例年流行する一般的なインフルエンザと同様の症状(高熱、全身の痛み、咳)に加え、60%以上の感染者に下痢が認められ、また、結膜炎、呼吸器症状や、多臓器不全に至る重症なものまで様々な症状が表れ、死亡することもあります。
鳥インフルエンザは、人から人へ感染する新型インフルエンザウィルスに変異することが懸念されており、変異した場合、その症状の程度は、現在のところ予測が困難です。


(5)抗インフルエンザウィルス薬「タミフル」
インフルエンザの治療に使われている処方薬タミフルは、鳥インフルエンザウィルスにも有効ではないかと考えられており、医療機関で医師の診断により処方されます。海外で鳥インフルエンザに感染した疑いがある場合も、まずは至急医療機関を受診し、現地の医師の判断により処方されることが原則です。


(6)鳥インフルエンザ防疫措置
(イ)中国
11月末から各国際空港において、出入国者に対する「健康申告カード」に家禽、鳥類、鳥インフルエンザ患者又は感染の疑いがある者との密接接触の有無欄を追加。
(ロ)日本
11月末から各国際空港の検疫ブースで、中国を含む鳥インフルエンザ発生国からの入国者に対する「靴底消毒」を実施。


邦人の皆様においては、最新の情報に留意して行動し、鳥インフルエンザ感染への危険を避けるようにして下さい。
(了)
治安・危険情報 | 00:52:37 | Trackback(0) | Comments(0)
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