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GNH(国民総幸福量)/ヒマラヤの小国ブータンが世界に問いかける
bhutan.gif
日本では2005年は国勢調査の年でした。国勢調査とは、人口などを調べるのが主な目的ですね。でも、もし国勢調査の中に「あなたは幸せですか?」なんて質問があったら、あなたはどう答えますか?

「国勢調査にそんな質問があるはずがない」と一掃されてしまうかもしれませんが、実は本当にそんな質問のある国勢調査をしている国があるんです。

それは「ブータン」。中国とネパールに接するヒマラヤの小国。これまで国勢調査などしたことがなく正確な人口さえも把握していなかった国ですが、日本と同じ2005年にはじめての国勢調査を行いました。


▼GNP(国民総生産)よりGNH(国民総幸福量)


「国にとって大切なのはGNP(国民総生産)よりGNH(国民総幸福量)なんです」

1976年のある国際会議で、わずか16歳で即位し、当時まだ21歳だったジグメ・シンゲ・ワンチュク国王はそう演説しました。

GNP(Gloss National Product)ではなく、GNH(Gloss National Happiness)。

お金やモノより心の豊かさ、伝統的な社会・文化、自然環境などのほうが大切だという意味です。一国のリーダーが、国にとって大切なことは経済成長を続ける発展ではなく、国民自身がそれぞれ「幸せ」だと感じることなのだ、とはっきり宣言したのです。

といっても、はっきりとした数字に出てくるわけではありません。そもそも幸せはひとりひとり違うし、歴史や文化の背景によっても違います。ですから、このGNHというのは、具体的な「ものさし」というよりは、哲学のようなものです。逆にいえば、だれかに決められた幸せではなく。「幸せとは何か?」そして、その「ものさし」を私たち自身が考えなければならないということです。

あえて「幸せ」を定義すれば「欲望と現実の差」ということでしょうか。物質は限りがありますが、精神には限りがありません。「欲しい」と思う心は無限なのですが、残念ながら物質は有限なのです。ですから、どんなにお金やものがあっても幸せじゃない人もいるし、お金がなくても今の生活に満足して幸せな人もいます。


▼GNHで国を動かす


すばらしい考え方ですよね。でも、考えだけで終わってしまっては、社会は変わりません。しかしブータンでは、76年の演説以来、実際にこのGNHを国の柱にして、国を動かしています。

とくに自然環境には重点をおいています。ブータンでは1999年の鎖国解禁以降、近代化をゆっくりすすめる一方で、環境保護を大切にしています。高原に位置し、国の72.5%が森林に覆われている中で、森林の開発を最小限にとどめて、今後も国の全面積の60%以上を森林として保つことを政策としてかかげています。また小中学校では週に2~3時間、環境科学の授業を取り入れているそうです。

またブータンではタバコを吸うと悪魔が宿るという言い伝えがあります。そして、その伝統文化を守りたいという背景もあって、2004年、ブータンは世界ではじめて「禁煙の国」となって、世界の注目を集めています。(ちなみに、日本は先進国の中で最も禁煙率の減少が少なく、最も禁煙対策が遅れている国といわれています)。


▼国を超えて、概念を超えて


そしてGNHは世界へ広がっています。

昨年2005年にはカナダで第2回のGNH国際会議が開かれました。また国連開発計画(UNDP)も実際にGNHを作成するために、ブータンに対して32万5000ドルを提供することになりました。ブータン研究センターでは2006年までに幸福の指標を、そして2007年までにGNHの指標を実施することになっています。

ブータンのリョンポ・ジグミ・ティンレイ内務文化省大臣は、こう述べています。

「GNHは今こそ、概念的なレベルを超え、実際の政策レベルでも話し合われなければなりません。私たちが、今この概念に真剣に取り組んで、政策や開発現場に応用しなければ、GNHとはただの概念として国内外の注目を浴びているだけにとどまってしまうでしょう」

ブータンでこのプロジェクトが成功すれば、今後GNHが世界の指標になって、世界ランキングなんてものができる日も来るかもしれませんね。

ブータン王国は2007年、100周年を迎えます。


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◆参照◆

●ブータン政府サイト
http://www.bhutan.gov.bt/

●GNH研究所
http://www.gnh-study.com/

●「幸せを問うブータンの国勢調査」(ワシントン通信 2.1)
http://ameblo.jp/keicho/entry-10004952723.html

●「最近のブータン情勢と日・ブータン関係」(日本外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/bhutan/kankei.html

●「ブータン研究所、GNH指標作成へ」(日本ブータン友好協会)
http://www.japan-bhutan.org/kuensel_2/2005/12/gnh_1.html

●「Measuring GNH」(kuenselonline.com(ブータンについての日刊ニュースサイト))
http://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6522
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